「浄化槽からニオイがする」、そんなお問合せが増えてくる季節になりました。年間を通して5月~7月、10月~11月は特に多く、その原因は様々です。今回はニオイの原因、対策方法をいくつか紹介します。
一般家庭の浄化槽は1分間に約60~100リットルの空気を常時水中に放出し酸素供給・撹拌等を行っています。その空気は様々な隙間から大気中に放出されその中にはニオイの原因になるアンモニアや硫化水素も含まれます。基本的には浄化槽から放出される空気はニオイます。ただし平常時は分散されて大気中に放出されるためあまり気が付きません。
季節によってニオイが気になるのは雨が原因の一つとされています。雨水が隙間を塞ぐことにより空気が放出される隙間が減りニオイが集中するため普段よりニオイを強く感じます。この場合雨がやみ隙間の雨水が蒸発するとニオイは気にならなくなります。雨が多い時期などの原因はこれです。この他にブロワ故障が原因の場合があります。
ブロワは常時水中に空気を送り水を好気(酸素がある状態)に保っています。しかし、ブロワが故障したり停止してしまうと徐々に酸素が無くなり嫌気(酸素が無い状態)になり腐敗臭が発生します。これがニオイの原因です。ただし、この場合はブロワからの送風が再開すれば元の状態に戻りニオイは解消されます。平均的には再稼働から1~2時間でニオイはおさまります。
最後に、これ以外にも誤配管・配管内の詰まり・油の流入・塩素系洗剤等の使用過多・薬・など様々な要因によりニオイが発生する場合がありますのでお困りの際はお気軽に当社までご相談ください。
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