浄化槽は、し尿処理のみを行うみなし浄化槽(単独浄化槽)と、し尿・雑排水すべてを処理する合併浄化槽があります。現在は新設・入替をする場合許可されるのは合併浄化槽のみとなっています。今回は合併浄化槽への転換の必要性について水の汚濁度を表すときに使われるBOD(生物化学的酸素要給量)を用いて説明します。
BODが高いと汚濁度も高く、低いと汚濁度も低くなり、また数値は㎎/ℓで表されます。現在合併浄化槽のBOD除去率は90%以上となっており生活雑排水の環境への影響を減らす事ができるため合併浄化槽への転換が重要視されています。
私たちは普段の生活でどのくらいBODを放出しているでしょうか?例えばコーヒー1杯200㎖のBODは6000㎎/ℓです。これを魚の生息できるBOD濃度5㎎/ℓまで薄めるには約240ℓの水が必要になります。ラーメンの汁200㎖のBODは27000㎎/ℓです。先ほどと同様に魚が生息できる水にするには約990ℓの水が必要になります。天ぷら油500㎖のBODは1500000㎎/ℓです。BOD濃度5㎎/ℓにするには約150000ℓ(150トン)の水が必要です。
このように生活雑排水にはたくさんの汚れが入っています。この排水は、みなし浄化槽(単独浄化槽)では処理されずそのまま放流されてしまいます(し尿のみ処理する為)。茨城県は特に閉鎖水域(湖沼)が多く水質環境の悪化が深刻な為早急な合併浄化槽への転換が必要です。現在浄化槽入替には補助金制度があります。是非このような制度を利用しながらキレイな水を豊かな未来へ繋げましょう。当社では浄化槽入替等も行なっていますのでお気軽にご相談ください。
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